座り方を変えるとピョーン!

70代の女性Kさん。

Kさんは、転倒による骨折で片方は人工股関節を入れている。白内障で片方の目はほとんど見えず、もう片方の目も見えづらい。

お会いしたときは、体を丸めて、数センチの小さい歩幅で歩いていた。

プロコースで勉強しているとき、お体を見させていただく機会を得た。娘さんが、「うちのお母さんはむつかしいと思うよー。人工股関節だしねー、介護認定も受けてるしねー・・・」と整体で何が変わるかなあ、という感じで、紹介してくれた。

Kさんにお体でどこか気になるところはありますか? と尋ねると、「肩がこる」とのこと。でも、体全体を通して見ると、やはり、人工股関節を入れている脚の付け根のハリが気になる。「ここは?」と聞いても、「それは仕方がない」と思っている様子。

仕方ないのかなあ、主訴は肩なんだから、やっぱり肩へのアプローチか・・・、と肩のエクササイズを少しする。

「あー、少し動くねえ」

でも、この肩の左右差は骨盤から来ていると思う。

ちょっと座り方を整えてみましょう、と膝を揃えて座るようにする。

それで、肩のエクササイズをもう一度やってみると、かなり大きく動いた!

「あー、動くねえ、動くねえ」とKさんちょっと嬉しそう。

じゃあ、ちょっと立ってみましょう、と膝を確認して、立ってみると、

ピョーン!

すっくと立ち上がりました。

「あら、立てたわ・・・!」

最初と立ち方が全然違う!

骨盤のねじれが取れて、お腹もまっすぐ伸びました。

Kさん、顔を真っ赤にして声も出ないくらい感激して。こんなふうに立ちたかったんですよね、そうですよね。わたしもものすごく嬉しい。

「この立ち方を練習すればいいのね」と何度も立ったり座ったり。

さっきまで、よいしょよいしょ、という感じで動いてた方とは思えません。

声もはつらつとして、表情も全然違う。脚の付け根のハリは随分小さくなりました。

終わった後には、食卓用の大きな椅子を一人で運ぼうとしていて、娘さんもわたしもびっくり。

こんなに力があったんだ。座り方で、こんなに体が整うんだ。

終わってから、娘さんに、すごくいいお体、と説明すると、「そうなのねー」としみじみ。

「年だから、手術もしたから」それでだんだん動きが小さくなって、これ以上怪我しないようにと、縮んでいた体。

でも、ほんとうは、のびのびできる体でした。

すごいなあ、うれしいなあ。

いっぱい壁にぶつかりながらのプロコースの勉強で、卒業後どうしよう・・・と悩みもしたけれど、わたしは、こういう人のサポートをしたいんだ、と決意新たにした、Kさんとの出会いでした。

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