鎌倉時代の地蔵菩薩の体(変化した体)

トーハク(東京国立博物館)で展示中の地蔵菩薩立像。

 

地蔵菩薩立像(鎌倉時代 13世紀 東京国立博物館所蔵)

鎌倉時代らしい、人間の体に接近する観察、リアリティのある表現です。

これは、モデルがいたんだなー!と明確に感じられる仏像で、

「お地蔵さんみたいな人」。背面が実に人間らしい。

いつもながらに身体観察の方法で、仏像のお体を見ます。

首の後ろに、ツマリの開いた痕跡があります(この表現で体の歴史が分かりやすい)。右腕の痺れとリンクしています。以前は膝にも痛みがあったようだけど、今はそれはなさそうです。頭痛もありました。顔立ちは前は険しい印象だったけど若々しく柔和になった。全体的にお体の印象がスマートになりました。

どうやって解決したんでしょうね?

(なんらかの療法を取り入れたかも知れないけど、生活の中で変えていったとしたら、たとえば以下のように・・・)

一、仏門に入ることで食事が変わり、内臓のポジションが本来の位置に戻った。(以前からしっかり食べられる体だったと推察できる。)

ニ、読経で肺をしっかり使えるようになって、胸が以前より開いた。

三、周りのお坊さんの体の使い方の影響を受けて、体の軸が本来の位置になってきた。

・・・というのが考えられるでしょうか。

 

うち(ここあるき)だったら、「体の使い方の見直しで、首や腕ががんばりすぎない体の使い方をしてみましょう」なので、

一、負荷のかかっている内臓をさわって、食べ物や日常動作との関係についてお話しする。

ニ、あまり動いていない部分をしっかり使うワークをする。(この仏像からワークを教えてもらったので、今後レッスンで使うと思います^ー^。)

三、グループやコースでほかの人のお体から学ぶ。

・・・と呼応します。

この地蔵菩薩のモデルさんの場合、生き方が変わった、周りとの関わり方や自分との関わり方が変わった、のが一番なんだろうな。

「救いたい」が前のめりに働いた時期もあっただろうけど、今はだいぶ穏やか。お地蔵さんだなあ。

 

もしこの方がうちに来ても、ワークの提案はしなくてよさそう、これまでの体の変化の確認(右腕にまだ痺れは残っているようだけど、腕も上がるようになった。体調もかなりよくなった)をして、

「このまま進めばいいよね!」と本人が認めたら、胸が開いて緊張が抜けそうです。

このお体はまだ変わっていきそうです。

師僧からは「あなた、変わりましたねえ」と感慨深く言われただろうな。

この仏像をつくった仏師の、モデルに対しての敬意も感じられます。

慕われるお坊さんだったでしょうね。

 

トーハクの来場者さんはサラッと眺めて行っちゃうんですが、それはもったいないよー。お体と対話したくなる仏像です。(もっといろいろ書きたいけど長くなりすぎちゃうのでまた別の機会に)

本館の正面玄関の右手、13室に入ってすぐのところにいらっしゃいますよ。

 

 

 

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