ステージに立つ体(近藤良平・ヨコハマガラ)

DDD@横浜(ダンスダンスダンス横浜:横浜のダンストリエンナーレ)のイベント、「近藤良平 ヨコハマガラ」。

なかでも、大前光市さん、平山素子さん、近藤良平さん3人によるパフォーマンスは圧巻でした。

大前光市さんは、「カカシダンサー」を自称する、リオパラリンピックでのパフォーマンスでも注目された1979年生まれのダンサー。

片足が義足で、いろんな種類の義足を演目で使い分けているそうで、今回は車いすで、短めの義足での登場でした。バレエ団のオーディションの直前に事故で左足を切断、試行錯誤で自身の体を生かす表現を探求し続けています。

 

平山素子さんは、コンテンポラリーダンサー、バレエダンサー、振付家。北京オリンピックのシンクロナイズドスイミング(現在の呼称はアーティスティックスイミング)日本代表デュエットチームの振り付けにも携わったそうです。

 

近藤良平さんは、「コンドルズ」主宰で、このDDD@横浜のディレクターも務めています。わたしも何度かワークショップに参加したことがありますが、ふつうの動き・へんな動きなど、体の枠を外す感じにとても共感します。

 

最初はアクロバティックな動きに拍手が起こったりもしました。次第に、三人が体を感じて、体で対話する様にぐいぐい引き込まれていき、終わったときには拍手も忘れているという状態でした。

 

(ここは、生身の個人の人間の体について具体的に書く場ではないのですが)

大前さんの動きは、感覚が鋭敏で繊細で。

わたしも観ながら、自分の体の感覚が変わっていくのが分かりました。「あ、ここ見てなかったな」という部分がずーんと痺れ、その後すーっと軽くなりました。

 

会場全体のお一人お一人に影響があったと思います。

演目が終わったとき、会場全体の呼吸が違った感じがしました。

 

ダンスって美しい、楽しい。

人に見られるというのは、心身をもっとも成長させることだと思います。

「ステージに立つ」「人に見せる」というのは、数分、一瞬でも、体が変わる。

幼稚園や保育園、習い事などでのステージでも、オリンピックや大ホールでも。

 

そこで、失敗しようが成功しようが、「わたしは見られた」というのが大きいと思う。

(見てる側にしたら、成功か失敗かではなく、「その人を見た」ということが大きいのだし)

 

「わたしは人に見せるステージに立つわけじゃないもん」という人も、人生って誰かに存在してることを見られること。(人里離れて一人っきりで生きてるとしても。隠れきれるものではないと思う)

カッコよく言えば、自分の人生って自分のステージだし、ときどきは場面転換に戸惑ったり舞台袖に下がるときもある。

 

ここあるきは、何か特別なステージのある習い事ではないけれど、体を育てていくことでその人が自分のステージに堂々と戻っていける、リハーサル室のような場でありたいと思います。

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