悲しくっても・・・の体(人形劇「紅孔雀のうた」)

弱い雨が降ったり、日毎というより、一瞬一瞬が冬に向かっているように感じるこの頃です。

 

「紅孔雀のうた」を聴きました。

♪とべーとべー はばたけ べにくじゃくー

(「紅孔雀のうた」歌 紙ふうせん / 詞 田波靖男 / 曲 筒井広志)

聞き覚えのある方は同世代ですね!

『紅孔雀』は何度かドラマ化されているそうですが、
NHKの連続人形劇「紅孔雀(べにくじゃく)」は、1978年4月3日~1979年3月16日に放映。
わたしは幼稚園児で、エキゾチックで幻想的な世界がステキだなーと見てました。
飛翔感のあるマイナーなメロディの主題歌がかっこいい。

それで歌ってみたら「な、なんて息苦しい・・・」

 

♪悲しくっても 泣かないで
つらくても くじけずに

ですよ。こんなの幼稚園児が歌っていてよかったんでしょうか。
悲しいなら泣いたらいいし、つらいときには休んだらいいのに!

♪希望にかがやく はるかな空を
しっかり目を開け 見つめよう!

そんな感情を体に押し殺した状態では、心が希望にかがやくのははるか遠くのような気がします。しっかり目を開けても、見えるのは苦しい「今」だけです。

 

でも、そうやって、社会・グループの高い目標に重きを置いているからこそ、展開していく物語。
(78年の人形劇『紅孔雀』は、メキシコでのスペイン圧政への抵抗運動の物語とリンクさせた物語となっていて、日本に隠された秘宝を巡る。・・・だそうです。子どものころに見た番組の設定やあらすじって、ほんと覚えてないわ・・・)

別に歌詞にいちゃもんつけたいんじゃなく、
番組の歌は物語の世界観からつくられるもので、そもそもその時代の空気感・価値観によるものだなあと感じ入ったということです。
音楽って、社会への抵抗や反発も歌うけれど、それもその時代の価値観があってこそ、ですもんね。

(『ハクション大魔王』だって、ポップでロックな曲調で
♪くしゃみ一つで呼ばれたからは それがわたしのご主人さまよ~
って、「ボスに絶対服従」を歌ってるし。)

 

70~80年代は子どもむけのアニメや漫画も豊富多彩な時代でした。ここには、グループの秩序を乱さず力を合わせて目標に達するのをよしとする大テーマが往々にしてあります(タイムボカン、ガンダム、世界名作劇場もそう。グループに協調できないモノは異質なモノとして描かれる。・・・いわゆる悪役や強烈な脇役のタフさって、見習うべきところ多いなあ)。

社会の一員として生きていくには秩序はとても大切なことなんだけど、個人を抑える苦しさが当たり前のように描かれることがあり、それは生き方にもいくばくかの影響を与えていたのかなあ、とも思います。

苦しくってもつらくてもよろよろしながらも前に進む・・・ドラマチックだけど、映画なら「この後こいつやられる」展開。

実際に生きていくときには、「死亡フラグ」を自分から立てたくないですね。

 

「紅孔雀のうた」の苦しさから考えたことは、長くなるので、次回にも続く~

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