体のお値打ち

先日、銀座の東急プラザに行ったときに、個人のアクセサリー作家さんの出展ブースに立ち寄りました。

おしゃれだなー、と手に取ったら、お店の人が「個人で仕入れとデザインもやっているので、リーズナブルなんですよ」と。

う、うーん??

「《安い》で売っちゃだめですよー!!!」

銀座でアクセサリー買う人は、安いのを探しに来てないと思う。建物の中、帽子が4万円とか、コートが20万円とか、町のスーパーよりゼロが一個多い世界です。素材やデザインもステキで、お店のディスプレイも凝っています。

お客さんは、「銀座♪ なにかおしゃれでウキウキするものないかなー?」って来てるんでしょう。

買ったものを友達に見せたりインスタにUPするのに「安かったのー」なんて絶対言わない。

「これ、作家さんがじかに売ってた! 仕入れもデザインも全部ご自身でやってるんだって!ステキでしょう!」でしょう?

 

作家さん1人で、仕入れ部門と、営業部門と、デザイン部門と、制作部門と、経営部門、経理部門と一人何役もこなしてるんでしょう? この価格で、人を雇ってたら大赤字で、スタッフにお給料出せないじゃないですか。自分だからタダ働きでいいって、それはブラック企業です。

完全に利益度外視の趣味なら値段も売り方も好きにすればいいと思うけど、東京の一等地の商業施設にブース出してるなら、ビジネスだと思います。

これだけいろんな石を仕入れていろんなデザインをして、制作だけでなく準備や勉強にも、いっぱい時間とお金とエネルギーをかけてこられたはずです。それはきちんと回収すべき価値です。

その価値を認めてくれる人にしか売ってはいけないと思います。

 

アクセサリーってあってもなくても生きていけるけれど、「潤いのある未来」になる部分ですよね。安く売ることは、お客様の「潤いのある未来」を安く値付けしていることにもなるのです。

このアクセサリーを付けることで、今までより、職場で穏やかな気持ちで仕事ができて、お友達と会うのが楽しみになる。服のコーディネートも変わるし、ちょっとおしゃれな店にも行きたくなる。

アクセサリー付けていくところなんてないしなー、なんていう方にこそ、身に付けてもらえたら。

おうちでお茶を飲むひとときにイヤリングを付けるだけで、いつものお茶がうんとおいしくなりますよ。ご自分を丁寧に扱えるようになる。

 

今あなたが売ろうとしているものは、物体ではなく、ウキウキと誇りだと思います。お客様の体にウキウキと誇りをまとわせるのです。

ご自身も、ウキウキしながら作って、できあがったものに誇りを持っておられるはずです。

 

お店でももっと語りたかった(のをここで少し語った。まだ足りないけど)。

わたし、アクセサリー屋さんでも経営コンサルタントでもなんでもないのに、なにを熱く語ってるんでしょう(笑)

 

わたしも工芸や何かを作ること手に取ることは好きだけど、人に売るほどのものはとてもじゃないけど作れない。それだけの技術をもって作りづづけているなんて、ほんと、すごいことです。だから、ご自身の分身を安く売ってはいけない。

 

体の値段は人それぞれ、思うところがあると思います。

でも、一人一人のお体は、思っている以上に高級です。弱っていても、痛くても、年をとっていても、何ができてもできなくても、今いくら稼いでいようが、どのような立場にいようが、触れて見ればわかりますが、どのお体も、すばらしく高級です。

 

11月23日は勤労感謝の日です。何よりも自分のために働いてくれている自分自身の体に感謝をささげたい日です。ご飯もおいしいおいしいって食べて、体のケアもしてあげたいですね。

 

 

 

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