カテゴリー別アーカイブ: 仏像モデリング

仏像のお尻と太もも

先日、上野の東京国立博物館に行ってきました。

総合文化展(常設展)です。

ここは、ものすごく規模が大きいので、一日では全部見られません。

今回は、東洋館を中心に見ました。

 

今回の大ヒットは、カンボジア(Khmer)の仏像です。

カンボジア仏像 観音菩薩立像 お尻
カンボジア仏像 観音菩薩立像 お尻

仏像のファッションも地域性がありますね。太ももまでの短いズボンとベルトを着けています。そういえば、お尻丸出しの日本の仏像はまだ見たことがありません。

これは、アンコール王朝(クメール王朝)12世紀頃の観音菩薩立像です。釈迦三尊の脇侍、釈尊のお父さん(国王)を表現しているのではないか、とみなす説があります。

ガイドさんは、肩周りのなめらかな表現が素晴らしい、とおっしゃってましたが、それよりも、このお尻と太ももです!

すごいですよ!!

上半身は、むしろアンコール朝の仏像として形式的に完成されているのですが、下半身の人間的なこと!

「お尻から脚ってどうなってんの??」とモデルを立たせて前から横から後ろからデッサンした当時の仏師の真摯な眼差しが感じられます。

仏像の表現は、経典に一応定められているけれど、実際には各地域、時代、作者、材質等によって非常に個性豊かです。

(あんまり感動したので、この「お尻」を携帯の待ち受け画像にしたのですが、携帯を開くたびにセクシーショットにどぎまぎしてしまいます・・・やっぱり変えようかな・・・(^^;)。東博は撮影OKの展示物が多いです。)

カンボジア仏像 観音菩薩立像 正面
カンボジア仏像 観音菩薩立像 正面

いっぱい写真を撮りました。ウエストのくびれもポイントです。

カンボジア仏像 観音菩薩立像 背面
カンボジア仏像 観音菩薩立像 背面

背面が生き生きと美しい。

背面にここまで力を入れているということは、後ろに回って見られることも想定された可能性がある。

当時はかなり背後が広い空間に置かれていたのでは? 背面からは青年の若々しさ、正面からはやや威圧的な固さを感じる像、この背後には玉座かなにかあって、人々は王様と仏像を同時に拝謁したかもしれない・・・とか勝手なイメージが湧いてくる。もう、ワクワクが止まらない。(^▽^)

 

ここあるきのからだそだては、きらくかんで学んだことが基礎となっています。ここで教わるのは、観察とモデリング。その人がどういう体なのか、軸や重心、内臓の位置、骨盤の傾斜などを、手で触れて感じ取り、実際に自分の体で再現(モデリング)することで、「なるほどこういう体だと膝が痛いなあ」とか「たしかに気分が上がらない・・・」とかを実感するのです。そこから、テーマ(主訴、課題)の解決にはどういう体の使い方をしていくといいか、提案を考えていきます。

触っての観察モデリングが基本ですが、観る観察モデリングというのもあります。

わたしは、あるとき仏像のモデリングをして「仏像すごい!」と衝撃を受けてから、お寺や博物館に行くとこんなふうに仏像モデリングをしています。

(仏像モデリングについて書き始めると熱くなるので、いろいろ割愛。)

このカンボジアの仏像の下半身をモデリングすると、なるほど、こういう立ち方の人か・・・とくっきり実感できて、アンコール王朝で仏師の前でモデルになった人がほんとうにそこにいるようです。

前後内外、左右の筋肉のつき方、膝の使い方、骨盤のバランス。

現代日本にもいる、こういう人!

(長くなるので、割愛。)

カンボジア仏像 観音菩薩立像 側面
カンボジア仏像 観音菩薩立像 側面

上半身と下半身、正面と背面の表現の違いから、彫刻としては不調和が見られるけど、これはこれで「あり」。負荷の大きい使い方があるので、上下の軸のズレを補正すると身体としてはらくだけど。胸周りから腹の深部筋の使い方が独特(クメール仏像の胸の開き方。ほかに展示されていたクメール仏像にもこんな特徴が見られた)。こういうのもありか!

モデリングすると、その仏像とすぐに親しくなれます。

そして、発見と感動があります。

名仏美仏のモデリングは充実感がある。

(ここでまたいっぱい語りたくなるのを割愛。)

 

仏像モデリングの会を作って、お寺や博物館に行ったりしたいなあ。

ご興味ある方は、ぜひここあるきまで。(^o^)/

info@kokoaruki.com